MIDIは便利


MIDI(Musical Instrument Digital Interface)というものをご存知でしょうか。

厳密にはMIDIの定義はある規格を指すのですが、今は色々な意味で使われているようです。
電子楽器のことを指していたり、音源のことを指していたり、ソフトウェアのことを指していたり。中々複雑です。

ここではあまり難しいことは考えず、「MIDI=作曲道具(1人で色々な楽器を演奏できる)」としておきましょう。

例えば、1人でピアノとギターを同時に弾ける人はそうはいないと思います。
ドラムを叩くにしても、速すぎて演奏できないなんてことも有り得ますよね。
はたまた腕が4本ないと演奏できない楽曲は人間には演奏できません。

これらのような、通常困難な演奏もMIDIを使えば楽々こなせるわけです。
ちなみにYukiもMIDIを使って曲を作っています。

演奏のデータをマウスやMIDIキーボードなどを用いて作り、再生ボタンを押すだけで自動で演奏してくれます。
しかもMIDIデータのファイル容量は一般の音楽データ(MP3ファイルやWAVファイル)よりも小さいため、
最近ではインターネット上でMIDIデータを公開しているサイトも少なくありません。

ですが、良いこと尽くしというわけでもないです。
MIDIで作られた曲は、演奏が機械的で、人間味がないとよくいわれます。
まぁこれは、逆にMIDIにしかできない機械的な表現もあるわけで、個人的にはどちらが良いということは言えない気もします。
要は、求めるもの次第ということです。
近年では、MIDIを用いた人間味のある演奏が開発されてきています。
現在も既に、かなり生演奏の音に近い音源や、ソフトウェアによるシミュレートが可能になっています。

また、他の欠点としては、再生する環境によって演奏が変わってしまう場合があることも挙げられます。(思わぬ発見になることもありますが。)
これは例えば、同じ楽曲をグランドピアノで演奏するのと、キーボード内のピアノ音で演奏するのでは全然違いますよね。
これと似たような現象です。
全く同じ機材をそろえて再生すれば同じように演奏されますが、環境が異なると、違った楽器の音や演奏方法で再生されます。

利点と欠点をまとめて挙げるとこんな感じです。
利点 必ず指定した通りに演奏できる
人間には演奏困難(不可能)な楽曲も演奏可能
色々な楽器を一度に演奏できる(1人オーケストラも可能)
楽器を弾けない人でも曲を作れる
楽曲を作った後の変更が簡単(key変更、部分修正等)
欠点 演奏が機械的
環境によって再生される楽曲が異なる場合がある
MIDIキーボードがないとマウスで入力するため時間がかかる

MIDIを使って作曲をしてみたいという方もいるかと思います。
MIDIを扱えるソフトウェアをMIDIシーケンサと呼ぶのですが、MIDIシーケンサもフリーソフトから高価なソフトまで様々にあります。
ちょっと触ってみたいという方は、フリーソフトを使ってみてはいかがでしょうか。

Yukiの知っている有名なフリーソフト
・Music Studio Producer
・cherry

この2つのソフトの他にも、PCのキーボードで入力するものや、
鼻歌から音を入力するものなど、様々なMIDIシーケンサがあるようです。
ここら辺は好みによると思いますが、細かい表現などの機能を除けば、基本的に出来上がるものは同じです。
その中でも、ショートカットの多いソフトウェアや、VSTプラグイン(エフェクトや音源など、機能を拡張できる規格)に対応したソフトがオススメです。

各ソフトの使い方や、MIDIの基礎については、ここでは特に説明しません。
講座サイトや本などでわかりやすく紹介されているので、そちらを参考にしてみて下さい。


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